「毬江がテレビに出なかったわけ」?

ほとんど更新がないので放置していた山本氏のblogを見たら、新エントリーがいくつもあったので早速突っ込む。
今回はコレ。

毬江がテレビに出なかったわけ
http://hirorin.otaden.jp/e17559.html

では順番に。

原作を読まずにテレビ版しか見ていない人は、そもそもメディア良化委員会が何のためにどんな基準で本を狩っているのか、よく分からなかったのではないだろうか。

いや、ちゃんとメディア良化委員会の活動に関しては説明されてましたが。簡単に言えば『国民に悪い影響を与える可能性があるモノ』が対象です。つか、別に『本』に限ってるわけじゃなかったと思ったんだが。で、俺が問題にしたいのはコッチ。

単純に体制に批判的な本だけを弾圧していると思っていたのではないか。

いねーよ、そんな事思った奴は(呆
メディア良化委員会の活動についてはアニメでも説明済みで、その事が前提になって話が進むわけだから、そもそもメディア良化委員会が狩る本の対象なんか気にする必要はないのだ。つーか、放映時の個人blogを見れば、アニメしか見てない人が不思議に思っているのは「何故、メディア良化委員会があそこまで絶対的な権力を持っているのか?」だって事もハッキリしている。ではどういうことか?と言えば。
つまり山本氏、個人的な愚痴をこぼすために該当するエントリーで『図書館戦争』をダシにしてるだけに過ぎないのだ(笑
それは続いて

現実に起きていることだ。

と打ってる事で証明される。
で、山本氏の体験談は、「面白い話」として読むとして。問題は、国家権力による「検閲」と「自主規制」をごっちゃにして、個人的な不満を全体的な危機にすり替えようとしているところ。失敗しているが(笑
要は山本氏、文意を考えずに機械的校閲されたことが気に入らず愚痴を言ってるだけなんだが、つまり、山本氏なんか機械的校閲でOKと出版社から判断されている「その程度」の作家の一人でしかない事がご不満なんであろう、たぶん。

繰り返す。『図書館戦争』はリアルな話である。銃撃戦こそないものの、僕らはすでに『図書館戦争』の世界で生きているのだ。

と山本氏は言うが、リアルに起きているのは自主規制でしかなく国家レベルの検閲ではない。そして自主規制はは作家のレベルでどうにかする事が可能な問題でしかない。blogで他人の作品をダシにしてくだらない愚痴をこぼすのではなく、どっかの有名作家みたいに断筆宣言するとか、出版社に対し自主規制を止めるように行動を起こすとかしろよ。ま、山本氏レベルの作家ではどうにもならんのは目に見えているが。